「すでに起こった未来」と将来に向けた「経営の準備」

2005年にこの世を去ったドラッカーは,未来に向けた経営の舵取りをする際に,「すでに起こった未来」を現代に見つけることで,経営資源をどこに投じるかを決定することを述べています。

第一次産業革命(18世紀後半~19世紀)は,1769年にワットの蒸気機関に始まる「動力革命」でした。

第二次産業革命(20世紀)は,1903年以降のT型フォードに始まる自動車などを支える「エネルギー(石油・電気)革命」でした。

第三次産業革命(20世紀後半~21世紀)は,1990年代に普及しだしたインターネットに始まる「IT・情報革命」です。

このように考えると私たちは,今,第三次産業革命の勃興期にいることが分かります。これから,予想をすることができないないような変化が訪れることになるかもしれません。ただ,私が考えるのは,「図書館・情報学」で考えられていることの中に,「すでに起こった未来」がいくつか含まれているのではないか,ということです。

「情報」と名のつく学問は,いくつかありますが,「図書館・情報学」のように「情報」について昔からしっかりと積み重ねてきた学問は他に見ないように思います。これからが「図書館・情報学」の時代となるだろうときに,その中心となる素質を備えている図書館は,自ら積極的に行動を起こす必要があります。そうしなければ,別の誰か(機関)がその役割を担うことになるでしょう。そして,積極的な行動を起こす必要のある図書館の舵取りを行う図書館経営者たちは,将来に向けた「経営の準備」をする必要があるでしょう。もし,次の100年が「図書館・情報学」の時代にならなかったとすれば,それは経営が失敗したということになってしまうことは否めません。

これは,自分も含めて,肝に銘じて経営活動を行っていかなければならないことだと思っています。

追い風は吹いています。