経営者・リーダーの言葉:柳井正


モノの「本質」でしか、人は感動しない。「本当にいい部分」しか、人には伝わらない。そういった「本質」は、余計なものを削ぎ落としていかない限り、裸にしていかない限り、見えてこない。突き詰めていけば、「良いもの」だけが持つ微妙な差がわかること、「真善美」がわかること、それが「創造力」だと思う。

(柳井正:ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長)

図書館のサービスは、どれだけ人の心を掴んでいるのか。
利用者にとって、どれだけの新しい価値を生んでいるのか。
また、それは図書館でなければ創造・提供できない価値なのか。

経営者・リーダーの言葉:松下幸之助

 世間がいかに不景気であろうと,いかに経済が困難であろうと,やるべき仕事は無限と申して良いほどあると私は思うんです。
 不景気であればあるほど,なすべき仕事がある。景気が非常によいときは,景気がよいということから新しい仕事を考える余地がない。だから,現在の忙しい仕事を遂行することだけにとどまってしまう。けれども,不景気であれば考える余地があるし,また考えねばならないということになりますから,無限というほど新しい仕事,新しい方策,そういうものが考えられる。そしてそれに取り組んでいかねばならない,ということになろうかと思うんです。

(松下幸之助:パナソニックグループ創業者 ※旧松下電器産業)

 自分が事業に身を賭していたときに感じたことは,不景気であるほど,また事業が厳しいときほどよく考えなくてはなりませんから,経営のスキルが身に付くということです。このことは図書館経営も一緒なのだと思います。むしろ,図書館の業務量は景気の変動をそれほど受けない(不景気の時に増加するともされている)だけに,もっと難しいかもしれません。

 「おい,小泉。それが脳みそがちぎれるほど考えた結果(事業戦略)なのか?おまえは本当にそれでいいんだな」

 という上司の言葉を思い出します。

(余談です)
後からわかったのですが,「脳みそがちぎれるほど考える」は孫正義からの引用でした。たしか,楽天の三木谷社長も,部下に対して使っている言葉だと友人から聞いたこともあります。

経営者・リーダーの言葉:孫正義

“近くを見るから船酔いするんです。
100キロ先を見てれば,景色は絶対にぶれることはありません。”

(孫正義:ソフトバンク株式会社 代表取締役社長)

ぶれることのない将来のビジョンを熱く語って,組織をひっぱっていくことができる経営者がどれだけ図書館界にいるかが,図書館の未来を左右するような気がします。

経営者の言葉:松下幸之助

 

 多くの会社の中には,非常にうまくいっているところもあれば,反対に行き詰まるようなところもある。うまくいっているところは従業員がみな優秀で,行き詰まるところはその反対かといえば決してそうではない。結局,そこに経営があるかないか,いいかえれば経営者がコツをつかんでいるかどうかによって,そうした違いが生じてくるのだろう。その証拠に,経営者一人が代わることで,倒産寸前の会社が隆々と発展した例はいくらでもある。
 経営のない会社は,いわば頭のない人間のようなものである。経営者が経営のコツをつかんでいる会社は強く繁栄発展していくと思うのである。

(松下幸之助:パナソニックグループ創業者 ※旧松下電器産業)

 「組織は頭から腐る」とよくいわれますが,組織における経営者の重要さが伝わってくる重みのある言葉です。

 また,松下幸之助がいう「経営のコツ」が,クリステンセンのいう「プロセス」と「組織の価値基準」というふたつの仕組みなのかもしれませんね。

経営者・リーダーの言葉:藤沢武夫

「3日間くらい,寝不足続きに考えたとしても間違いない判断が出せるようでなければ,経営者とはいえない。平常のときには問題がないが,経営者の決断場の異常事態発生のとき,年齢からくる粘りのない体での“判断の間違い”が企業を破滅させた例を多く知っている」

(藤沢武夫:本田技研工業)

民間企業で働いていたとき,徹夜明けに,「(経営者になるのであれば)どんなに忙しくても,アウトプットのクオリティを落とすな」と叱られたことがありました。きっと,日々の仕事ひとつひとつが経営者になるための訓練なのだと思います。

また,このことは,研究者を目指す人にとっても共通しているように思います。