ホンダと経営の神髄

 日本経済新聞の電子版にこのような記事が載っていた。

 ホンダの2010年4~6月期連結決算(米国会計基準)は、最終的なもうけを示す純利益が前年同期比36倍の2724億円と、四半期ベースで過去最高に膨らんだ。3カ月間で前期の年間利益(2684億円)を上回る水準だ。新興国を中心とした世界販売の好調やコスト削減など3つの要因が下支えした。

 世界の競合との比較でも4~6月の純利益は米フォード・モーター(約2300億円)を上回り、来週発表のトヨタ自動車を除く世界主力メーカーの中で首位だ。

 「アジア向けは需要は伸びているし、為替抵抗力も強い」。近藤広一副社長は決算会見で語った。好決算の最大の原動力は拡大する新興国販売だ。

(引用)ホンダ、純利益36倍2724億円 4~6月(注目の決算).日本経済新聞社 電子版. 2010/7/30 22:04

 ホンダはリーマンショック以後の落ち込みも比較的軽く,(リーマンショック以後に比べると微妙に)景気回復後も,この記事の通り大幅な回復をみせている。

 日本のメーカーが円高で体力を奪われている中,ホンダは“為替抵抗力も強い”と自信を持った発言をしている。

 こうしたホンダの舵取りに経営の神髄をみることができる。

 経営の神髄は,「不景気のときは世の中ほど収益が落ち込まず,景気がよいときは世の中の三倍成長すること」である。(五倍でも,十倍でもよい)

 つまり,景気がよいときに企業の利益が上がるのは当然のことで,人並み以上に成長しないと経営に成功したとは言えないわけだ。(もちろん,景気が悪いから赤字になってしまうのは仕方がないという言い訳も通用しない)

 ほとんどの図書館はどこかの組織に所属しており,所属する組織のトップから“各部門は一律に○%の予算を削減”という要求を突き付けられてしまう。これは経営環境としては,非常に厳しい状況だ。

 ただ,そのような状況下でも,「図書館にはどうしても予算を割く必要があるから,少しでも予算を増やそう」と言わせるような気骨ある図書館経営者がたくさん出てきて欲しいものである。