アメリカと日本の図書館

久しぶりの更新。
図書館経営に関する調査を約1ヶ月、アメリカでおこなってきた。

<大学図書館>
ハーバード大学
イェール大学
プリンストン大学
コロンビア大学
ニューヨーク大学
アリゾナ大学
ラトガース大学
マサチューセッツ州立大学アマースト校

<公共図書館>
ニューヨーク公共図書館
ボストン公共図書館
プリンストン公共図書館
ピマ郡立公共図書館

図書館長、管理職、図書館員にインタビューをするなかで一番強く感じたのは、質の高いサービスを利用者に提供しようとする図書館員としてのプライドとその実行力(本気の度合い)の高さだった。

もう一方で感じたことは、アメリカの図書館員も彼らなりに考え、悩み苦しんでいるということである。もしかしたら、彼らは最後まで諦めずに考え抜いているといったほうが適切かもしれない。これは、例えばレファレンスサービスにおける利用者への回答内容(図書館員)から図書館の経営(図書館長)に至るまでである。

また、もう一つ大切だと思ったことは、設備、文化、学生の行動パターン、人事制度などは日本と異なるとはいえ、図書館の基本機能や基本理念はアメリカと日本ではほとんど同じであるということである。図書館経営の観点から、サブジェクト・ライブラリアンという制度をやめて、日本の図書館に近い組織にしたところもある。

当たり前のことのようであるけれど、これらのことをしっかりと認識しておくことは大切だ。これらのことを知っておかないと、アメリカの図書館での出来事を①予算が多いからできること、②文化や学生の行動パターンなどが違うからできること、③アメリカでは人事制度が違うからできること、などと日本の図書館では何もしなくてよい言い訳(というか諦めムード)ができあがってしまう。

もちろん、アメリカのものをそのまま日本の図書館に適用したら、その多くは失敗するだろう。

ただ、日本の図書館も海外から学ぶと同時に、どんどん自ら工夫をして図書館のサービスを考えてよいのだと思う。むしろ、それを考えるために図書館員が存在し、それが専門職というものであると考える。日本発の図書館サービスを海外の図書館員がたくさん見学に来るといったことも、もちろん不可能ではない。

日本の図書館の未来に大いに期待したいし、私もさらにがんばっていきたい。

写真は、Harvard Law School Library。

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